入口に掲げる由緒書によると、
古来、紅葉山の神明台に祀られ、江戸中期の享保年間に神明森へ、さらに現在地へと遷座された。例祭は正月、5月、9月の21日。現在の社殿は昭和5年の建立。
当社には、皇居内でお祀りされている内侍所(天照大御神の御霊代である御鏡)の御羽車(御神輿)が一時奉安された。すなわち、明治天皇が京都から江戸へお移りあそばされる途次の明治元年9月、東海道・大磯宿の小島本陣に御宿泊された折のことである。境内にはそのことを記した記念碑が建つ。
尚、御滞在の折、地元の人びとは陛下をお慰めしようと祝砲を鳴らし、掛け声勇ましく獲れた魚を御前に献上したと伝わる。