神社情報

昔は青木明神社と称せしものにして、新編相模風土記に其の名見えたり。明治以後現今の社名となれり。新編相模風土記及口碑の伝ふる所によれば人皇第九十六代醍醐天皇の御代建武２年３月、近藤出羽次郎清秀小坂郷に封ぜらるるや郷内笠間村に現今の社地を宮地と選びて社殿を造営し、平素尊崇せる手力雄命を奉斎し、近藤一族並に領内鎮護の神社とせりと云ふ、是れ即ち当社の創立なり。新編相模風土記笠間村の條に「江戸より１１里２０町余小坂郷に属す、建武２年３月出羽次郎清秀村内の地を上之村証菩提寺域内阿弥陀堂供僧の料田に附す」又「青木明神社村の鎮守村持」と見え、明治４１年９月２６日、村内の無格社神明社、同鹿島社を合併、昭和２５年、鹿島神社分祀。明治６年１２月、村社に列せられ、後大正１１年９月１３日付、神奈川県令内教第４１３２号を以て由緒訂正の件聞届けられ同年同月２２日付、神奈川県告示第２９９号を以て、神饌幣帛料供進神社に指定せられたり。